雪国の知恵
雪が降ると、道が埋まってしまう。北国の冬は、雪との戦いです。
雁木はそんな雪国で生まれた知恵。
雁木とは、民家の玄関先に設けられた雪よけの庇(ひさし)のこと。雁木の町家が連なることで庇が繋がり、積雪時の通行を容易にしてくれます。
雁木は各世帯の敷地ではありますが、誰でも通行することができる公共空間として機能しており、「助け合い」の文化の象徴でもあります。
上越高田における雁木の歴史は江戸時代初期にまで遡ると言われていますが、近年は居住者の高齢化などにより空き家が目立ち、管理人が移住してまだ半年も経たない間にすでに4軒ほど取り壊されるなど、その存続が危ぶまれています。
宿について
雁木の宿 町の家-noie-は、新潟県は上越高田の中心部・仲町にある、雁木町家を活用した民泊型ゲストハウスです。
昭和48年に建てられた比較的新しい雁木町家ですが、昭和もずいぶん昔になり、現代の暮らしから比較すると少し懐かしい雰囲気が感じられます。



宿の周辺にあるもの
上越高田といえば日本三大夜桜に選ばれている高田公園の夜桜が有名ですが、それ以外にも夏のハスまつり、秋のSAKEまつりなど、各季節ごとに大きなお祭りが開催されています。
町の家は高田の雁木通りのど真ん中にあります。周辺ももちろん雁木通りで、川を挟んだ真裏には日本最古級の映画館・高田世界館、その隣にはカフェ・世界ノトナリ。
その目の前の通り(本町通り)を挟んだ向かいには町家を改装した交流スペース・高田小町、さらにもう一本東の通り(大町通り)沿いには高田最古の雁木町家・旧今井染物屋。
さらにその先の東本町には町家を改装したカフェ・Re:イエ(経営者は北海道出身で東京からIターン)など、のんびり散策するには程よいサイズの街。
夜は仲町の飲食街・歓楽街へ徒歩5分。美味しい地酒に地魚・郷土料理を楽しめます。
足を延ばして直江津には市立水族館・うみがたり。
さらに西へ行けば名立、筒石、能生、糸魚川、親不知。
東へ行けば海沿いは鵜の浜温泉、柏崎、寺泊。
山沿いはまつだい、十日町。
南は妙高、赤倉、笹ヶ峰。
上越高田は贅沢な街です。この土地ならではの贅沢を堪能ください。
